ホームページをお持ちの方ならSEOについてはよく聞く事があると思います。
実際に専門業者に依頼してSEOを実践している方もおられるかも知れません。
では、「ローカルSEO」についてはどうでしょう。
何かSEOの一分野のように聞こえますが、やり方や考え方は大きく違うものです。
「ローカルSEO」とは
グーグルで何かのお店や、お店に相当する単語を検索したとき、普通の検索結果とは異なる表示が出ませんか。
普通の検索なら、検索されたホームページや、その検索語に関連した広告が並びますが、「書店」といった店や施設を意味する場合、地図が出て、その下に住所や写真が並んでいます。※
その際、検索を行った場所の近所が表示されています。
これは「書店」を検索した場合、その人は「書店に行きたい」から検索していると想定し、現在位置の近所の書店情報を出している訳です。
渋谷で検索しているのに、大阪や名古屋の書店の情報を出しても意味がない事が多いと考えた訳ですね。
ちなみに最初3件ほど出た後、普通の検索結果になりますが、こちらも地理的な影響を受けているようです。
渋谷で「書店」で検索するのと「渋谷 書店」で検索するのは同じではありませんが、似たような結果になります。
地域を補完した検索結果になっている訳です。
で、この地図の下に出る結果で自社や自店舗の情報を上位表示するための取り組みが「ローカルSEO」です。
なお、このような性質を持つため、ほぼ同じ意味になる別の言葉もあります。
グーグルマップと共に表示される事から MEO(Map Engine Optimization)とも言われます。
ローカルSEOのうち、地域を補完した検索結果への対策を除いたものと思えば、良いでしょう。
※検索に利用した単語によっては、広告や通常の検索結果の後にこのマップと結果が現れる事があります。
たとえば、「競馬」だと競馬に関するサイトが並んだ後、競馬場のマップが出ますが、「競馬場」ですと、いきなりマップから始まります。
競馬について調べたいのか、競馬を見に行きたいのかを判断している訳です。
ローカルSEOの効果
実は、あの地図の下に並んでいる所をクリックしても、そのお店や施設のサイトが開くわけではありません。
(パソコンなら地図と共に)グーグルが提供している情報が表示されます。
そこには住所や電話番号といった連絡先、営業時間(時間外なら時間外という表示付)など、現地に行くのに必要な情報が並びます。
また、写真も並んでいるので、外観や内装を表示してアピールできます。
文章も表示できるので、お店の説明を入れる事も出来ます。
さらに、このシステムにはクチコミの機能が付いていて、一般消費者から寄せられたクチコミや5段階評価、質問と回答という「Q&A」の機能まであります。
そして当然の事ながら、サイトへのリンクも載っています。
つまり、ここの表示だけで、お店などに行くか行かないかの判断が出来る訳です。
となれば、ここに出るか出ないか、出るなら上位になるか下位になるかは集客上重要ですね。
ローカルSEOのはじめ方
普通のSEOは専門業者に依頼して行う事が一般的です。
自分で作成しているサイトならSEOの業者にコンサルティングを依頼するか、自分で勉強して実施します。
ホームページ制作会社に作成を依頼しているなら、SEOもその制作会社に依頼して行ってもらいます。
例外はブログを書くと言ったコンテンツの拡充くらいでしょうか。
(こちらも含めてやってくれる業者もあります。)
一方、ローカルSEOは自分で行うケースも珍しくありません。
ホームページ側で行う対策もあり、そちらは制作会社が行いますが、メインは「Googleマイビジネス」です。
グーグルの「Googleマイビジネス」に登録し、必要事項を入力します。
これで基本的な所は完了です。
というか、「Googleマイビジネス」に登録していないと、そもそもあのエリアに現れません。
検索結果で「グーグルが提供している情報」というのは、「Googleマイビジネス」に入れた情報なのです。
なお、地域を補完した検索結果については、普通のSEOの手法で行うローカルSEOですので、こちらは専門業者に任せる形となります。
ローカルSEOの進め方
普通のSEOでも、メンテナンスは重要です。
検索エンジンのアップデートに対応した調整といった専門的なものは業者任せだと思いますが、ブログを書くのは自分でやっていることも多いでしょう。もちろん、ここを業者に依頼する事もできます。
ホームページのメンテナンス(掲載情報の鮮度を保つ)を欠かさない事は、SEOには大事な事です。
ではローカルSEOはどうでしょうか。
「Googleマイビジネス」に登録したら終わり?
住所や電話番号はそうそう変わるものではありませんね。
写真も店内改装とかしない限り、変える必要性は少ないかもしれません。
それでも、メンテナンスが重要なのです。
料理店なら新メニューの写真を載せたくなるでしょう。
それも見つけやすい位置に出したいですよね。
その他、「Googleマイビジネス」を通じてお客様からのクチコミや質問、メッセージに返信するといった事があります。
早めに誠実な返信があるのと、何か月も放置では、店の印象も大きく変わってしまうでしょう。
ローカルSEOとホームページ
普通のSEOはホームページへのアクセスを増やす対策ですし、その対策の多くがホームページ内にて行うものですから、ホームページが無ければ無意味です。
一方ローカルSEOはホームページの有無にかかわらず、実店舗などを持っている業種であれば、重要で効果的なものです。
もちろん、ローカルSEOでの結果はホームページへの導線にもなっていますし、地域を補完した検索結果に対するSEOも重要です。
開店したばかりで資金力が不足してホームページが持てない。
そういう場合でも、ローカルSEOは効果を発揮します。
(「Googleマイビジネス」の利用に料金はかかりません)

「ホームページが無いからSEOとか関係ない」
今はそんな事を言っていい時代ではありません。
ローカルSEOのSEO
ローカルSEOのSEOって何でしょう。あまり聞きませんね。何か間違っているような。
SEOとはサーチエンジンに対する最適化です。
なので、ローカルSEOのSEOという事は、Googleマイビジネスの表示において、上位表示を目指すものになります。
まぁ、最初に書いたように「ローカルSEO」という言葉だけでこの意味を含むこともあります。
実際に検索してみるとマップの下に出るのは3件です。
「すべて表示」をクリックしても、当然のように掲載順位があります。
Googleマイビジネスに登録しても、下位に表示されていたら、効果は乏しい訳です。
とはいえ、どうすれば上位に行けるのかは難しい問題で、専門家でも頭を悩ませます。
ましてや、普通の商店主には無理な話。
なので、Googleマイビジネスの運用そのものを業者に委託するケースもあるようです。
この場合は、当然業者に支払う費用(それも1回ではなく毎月とか毎年)が発生する事になると思いますが、メンテナンスまで任せる形にすれば、店舗側の作業は大きく削減できるので、検討するのも良いでしょう。
まとめ
・ローカルSEOとSEOは別の概念である。
・Googleマイビジネスを利用する。実店舗などがあるなら、今や利用必須。
・ホームページが無くても利用できる。
・ホームページ同様メンテナンスが大事
・ローカルSEOでも、上位表示は重要。
リアルな店舗などを持つなら、手間より効果が大きいので、ぜひ利用するようにしましょう。
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